この記事では、「縁の下の力持ち」と「大黒柱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「縁の下の力持ち」とは?
「縁の下の力持ち」とは、「他人のために見えない所で苦労をしている人たち」あるいは「目立たないものの他よりも重要な役割を果たしている」様子などを示す言葉です。
他人の目的を達成するために陰で努力をしたり他の人たちを支えようと脇を固めているメンバーなどを指して使われている文言です。
「大黒柱」とは?
「大黒柱」とは、「家や住宅などの中央に位置する特別に建てられた太い柱」を表し、転じて「一家を支える主たる人」または「主要な役割を担う人」などという意味合いで使われている文言です。
建築する際に建物の中央部に最初に立てられる主要な太い柱を表しており、この柱が構造的に他の箇所をすべて支える中心部になっていることから、組織やチームなどにおけるもっとも重要なポジションや役目などを示す表現として使われ始めた言葉です。
「縁の下の力持ち」と「大黒柱」の違い
「縁の下の力持ち」と「大黒柱」は、どちらの言葉も「組織や団体などを支える役割をもっている」などという意味合いで使われている語句です。
似たような言葉ではありますが、意味はまったく異なっており、「縁の下の力持ち」は「見えないところで活躍する脇役」を表し、一方「大黒柱」は「主役となって活躍する人」を示していますので、各々はまったく異なる使い方をする文言であると言えるでしょう。
「縁の下の力持ち」の例文
・『巨大な事業を陰で支えているのは数多くの縁の下の力持ちの方々です』
・『縁の下の力持ちの見えない努力のおかげで会社は運営することができています』
「大黒柱」の例文
・『一家の大黒柱はシングルマザーの母親です』
・『メジャーリーグエンジェルスの大黒柱は何といっても大谷翔平選手でしょう』
まとめ
「縁の下の力持ち」と「大黒柱」は、いずれの語句も組織やチームなどを支える一員としての役割をもっている人を指して使われています。
それぞれの言葉を使用する際には微妙なニュアンスの違いに気をつけながら場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。