「益々」と「増々」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「益々」と「増々」の違いとは?違い

この記事では、「益々」「増々」の違いを分かりやすく説明していきます。

「益々」とは?

「益々」「益」には、ます、加わる、満ち溢れる、ためになる、役に立つ、儲け、とく、ますます、といった意味があります。

「増益」「有益」「利益」などに用いられる漢字で、このような意味を持つ漢字を用いた「益々」には、程度が一層はなはだしくなるさま、いよいよ、といった意味があります。

以前と比べ、より一層、程度が一層はなはだしくなるさまが「益々」です。

例えば、「益々のご活躍をお祈り申し上げます」の場合、より一層の活躍を祈っていることを意味します。


「増々」とは?

「増々」「増」には、ます、ふえる、おごる、つけあがる、ますます、といった意味があります。

「増加」「増大」などに用いられる漢字で、このような意味を持つ漢字を用いた「増々」は、程度が強くなるといった意味になります。

ただし、「増々」の場合、完全に誤った言葉ではないものの基本的に「増」を用いた「増々」を使用することはありません。


「益々」と「増々」の違い

「益々」「増々」の違いを、分かりやすく解説します。

同じ読み方で同じ意味を持つ「益々」「増々」

基本的に正しい漢字を用いている言葉は「益々」となり、「増々」は完全な誤用ではないものの、「益々」を使用することをお勧めします。

特にビジネスシーンなどにおいては、迷うことなく「益々」を使用する必要があります。

「益々」の例文

・『今朝起きると、益々体調が悪化していたため仕事を休むことにしました』
・『台風が近づき雨風が益々ひどくなってきたので、全員退社させることにしました』

「増々」の例文

・『増々、水位が上昇してきました』
・『増々は、誤用ではないものの正式な書面などでは使用しないようにと注意を受けました』

まとめ

以上のように、同じ読み方、同じ意味を持つ言葉ですが、基本的には「益々」を使用する必要があります。

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