この記事では、「心苦しい」と「申し訳ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心苦しい」とは?
「心苦しい」とは、文字が示すとおり「心が苦しみを感じる」さまや「相手に対して気がとがめる」様子などを示す言葉です。
「他人を気の毒に思う」または「心が痛む」などというニュアンスで使われており、「負い目を感じる」もしくは「遺憾に思う」などという意味をもつ表現として使用されています。
「申し訳ない」とは?
「申し訳ない」とは、相手に対してお詫びをしたり残念な気持ちを伝える際などに用いられる表現です。
「どうにも言い訳のしようがない」さまや「弁解の余地がまったくない」などというニュアンスで用いられる文言で、より丁寧な表現として「大変申し訳ございません」などという言い回しが使用されています。
「心苦しい」と「申し訳ない」の違い
「心苦しい」と「申し訳ない」の違いを、分かりやすく解説します。
「心苦しい」と「申し訳ない」は、どちらの言葉も似たような場面や状況などで使われる表現ではありますが、正確にはそれぞれがもっている意味は異なっています。
「心苦しい」は、自分の心が痛むなどというニュアンスで使われていますが、この表現には明確な「謝罪」の意味は含まれておらず、直接的なお詫びの際に用いられる「申し訳ない」とは厳密には意味合いに差がある文言として使われています。
各々大きな差があるとは言えませんが、わずかなニュアンスの違いに気をつけて使用する必要がある言い回しです。
「心苦しい」の例文
・『遠く離れて暮らすひとり親のことを思うと心苦しいですね』
・『大変心苦しいですがとうとうお別れをする時がやってきました』
「申し訳ない」の例文
・『申し訳ない気持ちをもっているのなら、もう少し遠慮したらどうですか』
・『いつもご迷惑をおかけして大変申し訳ないと思っています』
まとめ
「心苦しい」と「申し訳ない」は、自分の心が苦しいというニュアンスを含む似たような表現ですが、実際にもっている意味は少々異なります。
使用する際にはそれぞれがもつニュアンスの違いに注意をして上手に使い分けるようにしましょう。