定義と実践が大幅に食い違うのが判別を難しくしている?
この記事では「ダークグリーン」と「カーキー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ダークグリーン」とは?
濃い緑色のなかでも深みのある暗い色を指します。
建築塗料メーカーの色サンプルは品番のため『トヨタ自動車』に代表される自動車メーカーや『田宮模型』などの模型メーカーの塗料サンプルで見るのが一番解りやすいと言えるでしょう。
公式にダークグリーンをイメージカラーにしているのはMLBの『オークランド・アスレチックス』やNBAの『ミルウォーキー・バックス』が挙げられます。
この二チームのユニフォームやグッズを見れば、世界的なダークグリーンの認識がわかるはずです。
その他では迷彩色としても使われるためミリタリー系ファッションで多く使われていると言えるでしょう。
「カーキー」とは?
英語では“Khaki”土埃を意味する色合いで淡い茶系色が一般的だと言っていいでしょう。
茶色がかった黄色がJIS慣用色名にありますが、極めてその色の幅は大きいと言えるでしょう。
砂漠色、オリーブ、デザートイエローなど類義語は多数存在しています。
実在の軍服の色として使われるほか『機動戦士ガンダム』の地球連邦軍の士官のジャケットやジオン軍の軍服も色は違う様に見えますが、広義的にカーキーになります。
「ダークグリーン」と「カーキー」の違い
「ダークグリーン」と「カーキー」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも軍服やミリタリーファッションのロングコートやジャケットに使われますが、ダークグリーンは色が単一的なのに対して、カーキーは広義的な意味合いを持っていると言っていいでしょう。
カーキーは基本的に土埃色と呼ばれますが、そのなかでも色合いの幅は大きく黄橙系が強く発現したものから、緑灰系に偏ったものまで存在します。
「カーキー○○(色の名前)」と表現される場合も多々見掛ける事でしょう。
まとめ
ダークグリーンは多少の濃淡の違いはあっても“暗めで深みのある緑”という根底部分は変わりません。
対するカーキーは基本的には土埃色を指します。
しかし極めて色のレンジが広いと言えるでしょう。
混同しやすい原因は本来のカーキーは土埃色、茶系統の色。
しかし市販されている商品や製品に使われているカーキーは緑系の色合いが強いことです。
例えば『田宮模型』の塗料サンプルを見ただけでは、カーキーとオリーブの明確な差は解りづらいものがあるのは間違いないでしょう。