「垂涎」と「垂涎もの」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「垂涎」と「垂涎もの」の違いとは?違い

この記事では、「垂涎」「垂涎もの」の違いを分かりやすく説明していきます。

「垂涎」とは?

「垂涎」とは、「食べ物などの良い香りに誘われてよだれをたらす」さまや「あるものを深く欲する」様子などを示す言葉です。

基本的には「すいぜん」という読み仮名が使われますが慣用的に「すいえん」と読まれることもある文言で、「垂」「たれる」という意味の語で、「涎」「よだれ」を示す文字どおりの意味をもつ表現として使用されています。


「垂涎もの」とは?

「垂涎もの」とは、「どんな手を使ってでも手に入れたいもの」または「見るからに美味しそうな食べ物」などを示す言葉です。

「喉(のど)から手が出るほどの」または「舌なめずりするほどの」などという語句と同じような意味合いで用いられており、また一方では「魅力的な女性」を見た男性が「素晴らしい魅力をもつ女性ですね」などというニュアンスの表現として使われる場合もある文言です。


「垂涎」と「垂涎もの」の違い

「垂涎」「垂涎もの」の違いを、分かりやすく解説します。

「垂涎」「垂涎もの」は、似たような語句ですが実際の使い方は異なる文言です。

「よだれをたらす」または「熱望する」などという意味で使われている「垂涎」と、「よだれをたらすほどの人や物」ないし「熱望している対象物」などを示す「垂涎もの」とでは、使い方もニュアンスもそれぞれ異なります。

簡単に言えば、「垂涎」するほどの人や物などが「垂涎もの」ということになります。

「垂涎」の例文

・『数多くの愛好家にとってはボジョレーヌーボーは垂涎の的です』
・『空腹過ぎるあまり他人の食事を垂涎のまなざしで見てしまいました』

「垂涎もの」の例文

・『彼女が身につけているダイヤモンドリングは垂涎ものですね』
・『垂涎ものの価値をもつ特注品』

まとめ

「垂涎」「垂涎もの」は、どちらの言葉も同じ語を含む似たような表現ですが、使い方やニュアンスなどは少々異なります。

使用する際には、それぞれの違いに注意して使うようにしましょう。

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