この記事では、「衰弱死」と「老衰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「衰弱死」とは?
衰弱死とは、体が衰弱して死ぬことをいいます。
衰弱は体が衰えて弱るという意味で、身体的あるいは精神的に完全に衰弱した結果死に至ることを衰弱死と呼んでいます。
がんや肺炎などの病気が悪化し衰弱することもありますし、食事を与えられずに栄養失調に陥り衰弱したりもします。
また、衰弱死には身体的衰弱死と精神的衰弱死があります。
精神的衰弱死には、精神的に極限まで追い詰められた結果事故を起こしてしまったり自ら命を絶ったりすることが挙げられます。
「老衰」とは?
老衰とは加齢により身体機能が衰え、亡くなることをいいます。
人の体の細胞は加齢に伴い、その能力が低下していきます。
生命を維持することができないレベルにまで低下したのが老衰で、老衰死と呼ばれることもあります。
老衰は最も苦痛のない死に方といわれています。
老衰が起きるのは大体90歳を超えてからです。
「衰弱死」と「老衰」の違い
衰弱死は体が衰弱して亡くなることで、病気と併合して起こるものです。
老衰も身体が衰弱していき亡くなることですが、衰弱する原因は加齢によります。
がんや肺炎、結核などの病気が悪化して衰弱したり、精神的に追い詰められてうつ病などを発症し自殺するといった死も含まれます。
高齢者だけではなく、若い世代にも起こることがあるのが衰弱死になります。
それに対して老衰は年を重ねて衰弱していくので、高齢者に限られます。
大体、90歳を超えてからの死が老衰になります。
苦痛が少ないのは老衰の方です。
「衰弱死」の例文
・『彼は食べ物を買うお金も底をつきアパートで衰弱死していた』
「老衰」の例文
・『父は100歳まで長生きし、最後は老衰で亡くなった』
まとめ
「衰弱死」は身体や精神が衰弱して亡くなることで、「老衰」は加齢によって体が衰弱して亡くなることです。