この記事では、「トラブル」と「クレーム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トラブル」とは?
「トラブル」とは、「面倒」もしくは「困難」などを示す英単語「trouble」を由来とする言葉です。
外来語で使われる場合は「問題」または「故障」などという意味合いで使われており、主に社会的な事故や事件、ないしいざこざや厄介事などを指して使用されています。
また、「不都合」や「妨害」などという語句と似たようなニュアンスで用いられている語句として知られています。
「クレーム」とは?
「クレーム」とは、「消費者や顧客などが商品やサービスなどに対する不満を表す行為」または「改善したり対応することなどを求める意見や要求」などを示す言葉です。
「主張」ないし「求め」などを示す英単語「claim」から派生した言葉で、「必要以上に苦情を言い続ける人」や「文句ばかり言って他人を困らせる人」などを「クレーマー」と表現しています。
「トラブル」と「クレーム」の違い
「トラブル」と「クレーム」は、どちらの言葉もさまざまな場面における問題や不具合などを示す語句として使われています。
「トラブル」は争い事や他人とのいさかいなどを示しており、「クレーム」は「そのトラブルなどに対する苦情や進言」などを表す文言ですので、双方の言葉はまったく異なる意味をもっていると言えます。
また、「トラブル」は主に当事者同士の間で発生するのに対し、「クレーム」は「消費者側からサービス事業者への要求」を示す文言として使用されています。
「トラブル」の例文
・『トラブルの元になりそうなことは避けるべきでしょう』
・『飛行機での旅行にはトラブルがつきものです』
「クレーム」の例文
・『クレーム処理ほどデリケートな仕事はありません』
・『顧客からのクレームにより新商品の出荷を一時取りやめました』
まとめ
「トラブル」と「クレーム」は、どちらの言葉も問題や不具合などを示す語句として使われています。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら上手に使い分けるようにしましょう。