この記事では、「魔がさす」と「間がさす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「魔がさす」とは?
魔がさすとは、普段では考えられないような誤った行動や判断をしてしまうことをいいます。
「魔がさす」と書いて、「まがさす」と読みます。
「魔」は元々仏教で使われていた用語で、魔羅(まら)という悪神のことを表していました。
魔羅は人の修行や善行などを妨げるとされています。
そこから悟りの妨げになる煩悩のことを魔と呼ぶようになったのです。
魔がさすは、心の中に悪魔が入ったようにふと悪い考えを起こすことを例えた慣用句になります。
思いがけず、悪いことをしてしまった時などによく使われています。
「間がさす」とは?
「間がさす」も「まがさす」と読みますが、「間がさす」という言葉はありません。
「魔がさす」の漢字を間違えて、「間がさす」としてしまったと考えられます。
「間」は「あいだ」と読むこともありますし、「ま」と読むこともあります。
そのため間違えて「間がさす」と覚えている人もいます。
「魔がさす」と「間がさす」の違い
「まがさす」は普段では考えられないような誤った判断をしたり行動をしたりすることで、漢字では「魔がさす」と書きます。
「間がさす」という漢字を使うのは間違っています。
そのため「魔がさす」は国語辞書などにも載っていますが、「間がさす」という言葉はありません。
「魔がさす」の例文
・『同窓会で幼馴染と再会し、つい浮気をしてしまったのは魔が差したとしか言いようがない』
・『1人で長く経理を担当していると魔が差すこともあるから定期的に異動するようにしている』
・『魔がさしてお菓子を万引きしたことがばれ、会社を首になってしまった』
まとめ
「まがさす」は普段では考えられないような誤った判断や行いをすることを表す慣用句で、漢字では「魔がさす」と書きます。
「間がさす」という漢字を書くのは間違っています。