身体や知識を鍛える時に使う言葉には「鍛錬」や「研鑽」があります。
この記事では、「鍛錬」と「研鑽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鍛錬」とは?
「鍛錬」は「たんれん」と読む言葉であり、修行や訓練によって身体や心を鍛えることを表します。
「鍛錬」は元々金属を打って鍛えることを表す言葉であり、これが比喩表現として使われるようになりました。
「鍛錬」は身体や筋肉、技芸などを鍛える以外にもそのような厳しい訓練によって心を強くすることを表す時にも使います。
「鍛錬」の類義語には「修練」や「修行」があります。
「研鑽」とは?
「研鑽」は「けんさん」と読む言葉であり、学問や知識を深く身につけることを表します。
この言葉に使われている「鑽」は工具であるきりやのみ、たがねという意味と、物事の道理を極めることを表す時に使います。
「研」は磨くやとぐという意味があり、こちらも道理を深めるという意味で使うことが可能です。
この2つが合わさったものが「研鑽」であり、知識や学問を深く身に着けて道理を求めることを表す意味となりました。
「鍛錬」と「研鑽」の違い
「鍛錬」は主に肉体や筋肉の訓練やそれに伴う心身の強化を表す言葉です。
「研鑽」は主に学問や知識を深く身に付けることや真理を求めることを表す言葉です。
自分のためにするものは「自己鍛錬」や「自己研鑽」と呼ばれています。
「鍛錬」の例文
・『戦士は厳しい鍛錬の結果、大剣を難なく扱えるようになりました』
・『大会に優勝するために厳しい鍛錬を続けてきたが、1日だけはチートデイを設けています』
「研鑽」の例文
・『彼は30年間必死に薬学を研鑽してきました』
・『自己研鑽として毎月本を4冊読むことを心掛けています』
まとめ
「鍛錬」は心身を鍛えることを表す言葉であり、「研鑽」は知識や学問を深く身につけることを表す言葉です。
この2つはそれぞれ目的に応じて使い分けることが可能です。