この記事では、「目論む」と「企む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目論(もくろ)む」とは?
「目論む」は「物事をしようとして考えを巡らせること」を意味する言葉です。
「目論む」の使い方
「目論む」は動詞として使われています。
「企(たくら)む」とは?
「企む」は「くわだてる」や「よくないことを計画すること」、「目論む」を意味する言葉です。
「企む」の使い方
「企む」は動詞として使われています。
「目論む」と「企む」の違い
「目論む」は「物事をしようとして考えを巡らせること」を意味を表します。
一方、「企む」は「くわだてる」や「よくないことを計画すること」という意味の他、「目論む」という意味も含んでいます。
したがって、「企む」の意味の中に「目論む」も含まれており、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「目論む」や「企む」と同じような意味を表す類義語には他に、「謀(はか)る」や「策する」、「仕組む」、「画策(かくさく)する」などがあります。
「目論む」と「企む」は英語だと“plan”や“scheme”などに訳されます。
「目論む」の例文
・『この有力者は自分の派閥に有利な政治を行おうと目論んでいた』
・『彼はビジネスで一発あてて大金を稼ごうと目論んでいた』
・『無謀な作戦を目論む彼女に対して、友人は考え直すように忠告した』
・『世界征服を目論む悪の組織を正義の味方がやっつけた』
「企む」の例文
・『クーデターを企んでいた人物は逮捕され、思い罰を科せられることになった』
・『陰謀を企む巨大組織にたった1人で挑むストーリーの映画が大ヒットしている』
・『君主にむごい扱いを受け続けた家臣はやがて謀反を企むようになっていった』
・『マネーロンダリングを企む裏組織を公的機関が摘発した』
まとめ
「目論む」は「物事をしようとして考えを巡らせること」を意味を表し、「企む」にも同じ意味が含まれています。
したがって、二語は類義語の関係に当たるということでした。