「分相応」と「身分相応」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「分相応」と「身分相応」の違いとは?違い

この記事では、「分相応」「身分相応」の違いを分かりやすく説明していきます。

「分相応」とは?

「分相応」とは身分や能力に見合っていることです。

基本的に世の中は質の高いものは手に入りにくく、質の低いものは手に入りやすくなっています。

身分や能力以上に良いものは手に入りにくく、身分や能力的に入手に無理がなく妥当なものが分相応です。

能力には見合っていなくても身分には見合っていたり、逆に身分には見合わなくても能力に見合っている場合にも使えるので比較的広い意味で使えます。


「身分相応」とは?

「身分相応」とは身分に見合っていることです。

能力については見合っているかどうかは問いません。

身分と照らし合わせて相応しいかどうか適正かどうかだけを見る言葉です。

身分が高くなれば良いものも手に入りやすくなりますが、逆に質の悪いものはふさわしくないと見なされることも増えます。

そのため身分より良いものだけでなく、身分に釣り合わないほど質の低いものも身分相応とはみなされません。


「分相応」と「身分相応」の違い

「分相応」「身分相応」の違いを、分かりやすく解説します。

身分や能力に見合っていることが「分相応」で、身分に見合っていることが「身分相応」です。

「分相応」の方が身分だけでなく能力についても含む分広く使える言葉ですが、「身分相応」は身分について適正かどうかという意味を強調して使われます。

「分相応」の例文

・『分相応の暮らしをするのが幸せのコツだ』
・『分相応の報酬を渡す』

「身分相応」の例文

・『偉くなったからには身分相応のドレスコードが求められる』
・『身分相応の能力は持っているつもりだ』

まとめ

「分相応」は身分や能力に見合っていることなのに対し、「身分相応」は身分だけに見合っているかどうかを指す言葉というのが両者の違いです。

そのためお互いに言い換えとして使われることもありますが、「分相応」は広く使える言葉で「身分相応」は身分に関わる話だと強調する表現として使い分けられます。

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