「見詰める」と「見つめる」はいずれも「みつめる」と読む言葉ですが、それぞれ意味の違いなどはあるのでしょうか。
この記事では、「見詰める」と「見つめる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見詰める」とは?
「見詰める」は、「特定の対象物から目をそらさずにじっと見続けること」「何かを凝視すること」を示す言葉です。
「見」には「見る」「見える」などの意味があり、「詰める」には「隙間ができないように密に入れる」「隙間などに物を入れてふさぐ」「何かにかかりきりになる」などの意味があります。
「見つめる」とは?
「見つめる」は「対象物を他のところに目を向けずにじっと見続ける」「凝視する」といった意味があり、漢字を用いて「見詰める」と表記することもあります。
目に見える物や人だけでなく、目には見えない意識などに対して用いる場合もあります。
「見詰める」と「見つめる」の違い
「見詰める」も「見つめる」も「何かをじっと見続ける」「凝視する」といった意味があり、双方同じ意味合いで使用できます。
目で見える人や物に対して使用するほか、視覚で捉えられない意識や思考などに対して用いられる場合もあります。
「見詰める」の例文
「見詰める」は、特定の物事をじっと見続ける状況で使用します。
どちらかというと「見つめる」と書く方が普及していますが、「見詰める」を使うことも間違いではないとされています。
・『久しぶりに鏡で自分の顔を見詰めると、小ジワやたるみが目立つことに気づいた』
・『冷静な気持ちでその状況をじっと見詰める』
「見つめる」の例文
「見つめる」も何かを凝視する際に用いる言葉です。
目に見える人や物だけでなく、目には見えない意識や思考などに対して使うことも可能です。
・『先ほどから猫が何もない空間をずっと見つめている』
・『長年夢を追い続けてきたが、そろそろ現実を見つめることにした』
まとめ
「見詰める」と「見つめる」は、表記の仕方が異なるだけで双方同じ意味で使用できます。
「見つめる」の方が比較的ポピュラーですが、「見詰める」を用いるのも間違いではないため状況に応じて使い分けてみましょう。
ぜひ語彙力アップの参考にしてください。
