この記事では、「思惑」と「見込み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思惑」とは?
「思惑」には、いくつかの意味があります。
まずは、あらかじめ考えていた事柄です。
「考え」や「意図」「見込み」に置き換えることができます。
次に自分のしたことに対する他人の反応といった意味もあり、「評価」や「評判」に近い意味を持ちます。
また、相場の変動を予想すること、予想して売買すること。
人に思いをかけること、思いをかけた人など「恋心」や「恋人」といった意味もあります。
「思惑」自体、「予想」に近い意味を持ち、自分にとって有利なことを考えていることを意味する言葉になります。
「思惑通り」や「思惑が外れる」「思惑違い」などといった形で使用します。
「見込み」とは?
「見込み」には、いくつかの意味があります。
まずは、先行きの予想。
「卒業見込み」などといった形で使用します。
次に将来の可能性。
「見込みのある人」などといった形で使用します。
また、茶碗の内部の底の辺りのことや建材での部材の側面、奥行き。
外観といった意味もあります。
「見込み違い」や「見込み外れ」「見込み客」などといった形で使用します。
「思惑」と「見込み」の違い
「思惑」と「見込み」の違いを、分かりやすく解説します。
「思惑」は事前に考えている自分にとって都合の良い考えを意味し、「見込み」は事前の予測を意味する言葉になります。
同じ先のことを考えていることを意味する言葉でも、その内容には微妙な違いがあります。
「思惑」の場合、「思惑通り」に進むと満足し「思惑違い」になると残念な気持ちになります。
一方、「見込み」の場合は「見込み通り」にならなかった場合、事前の予測を意味するため、かなりのショックを受けることになります。
「思惑」の例文
・『急に優しくなったということは何か思惑があると思う』
・『思惑が外れて焦りました』
「見込み」の例文
・『もっと、ガッツがある奴だと思っていたが見込み違いだった』
・『父が治る見込みのない病に侵されました』
まとめ
以上のように、微妙な違いのある2つの言葉になります。