この記事では、「国立大学法人」と「国立大学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「国立大学法人」とは?
国立大学法人とは、国立大学を設置・運営している法人のことをいいます。
2003年に国立大学法人法の規定によって設立されています。
以前は文部科学省が設置している国の行政機関でしたが、法人化されたことで各大学は独立した法人格を持つようになりました。
国が財政支援を行っていますが、経営に関することや研究内容などは自由に決めることができます。
学部や学科の設置なども自由に行えます。
国立大学法人には、教育や研究などを通じて社会の発展に貢献するという役割があります。
「国立大学」とは?
国立大学とは、国立大学法人が設置している大学のことをいいます。
大学には、国立大学・公立大学・私立大学の3種類があります。
国立大学は国が母体となって運営しており、資金源は国税です。
公立大学は都道府県や市町村など地方自治体が運営している大学で、地方税を資金源としています。
私立大学は、民間の経営者が運営している大学になります。
「国立大学法人」と「国立大学」の違い
国立大学法人が設置している大学が国立大学です。
国立大学は元々、文部科学省が所管する国の行政機関でした。
大学ごとに法人化され、国立大学法人が生まれたのです。
国立大学法人は、国立大学を設置することを目的にした法人になります。
法人化されたことで、国立大学は自由に運営を行うことができるようになりました。
例えば、法人化される前の国立大学では、新たに学部や学科を設置するには省令の改正を行うことが必要だったのです。
それが法人化されたことで、必要なくなりました。
まとめ
国立大学法人が設置している大学が国立大学です。
国立大学が法人化されたのは2003年で、それまでは文部科学省が所管する行政機関でした。
法人化されたことで国立大学は、従来までよりも自由に運営が行えるようになっています。