この記事では、「責める」と「叱る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「責める」とは?
「責める」とは相手の失敗や落ち度などをとがめて批難することです。
相手の悪いところを指摘して相手に自分が悪いと思わせるような口ぶりで問い詰めることが責めることと言えます。
相手の悪いところを指摘して改善や反省を促すという意味合いは特に含まず、ただこういう理由であなたが悪いのだと相手を言葉で追い詰めようとすることなので、基本的に相手を思っての行動ではありません。
「叱る」とは?
「叱る」とは相手の失敗や非をとがめて注意を促すことです。
悪いところを指摘するのは責めると同じですが、批難するのが目的ではなく欠点や悪いことをしたことを自覚させ、そこを改善させたり反省させることが目的になります。
そのため自分がその被害にあいたくないからと叱る人もいますが、短所や欠点を改善して良い人になってほしいと相手のためを思って叱る人も多いものです。
「責める」と「叱る」の違い
「責める」と「叱る」の違いを、分かりやすく解説します。
相手の悪いところをとがめて批難するのが「責める」で、相手の悪いところを指摘して注意や改善を促すのが「叱る」です。
「責める」は相手のためを思ってする行動ではありませんが、「叱る」は相手のためにすることも珍しくありません。
「責める」の例文
・『約束を破った相手を責める』
・『家族を傷つけた人を責める気持ちはわかる』
「叱る」の例文
・『イタズラをした子供はしっかりと叱るべきだ』
・『注意力の足りない部下を叱る』
まとめ
「責める」は批難するために相手の悪いところを指摘していますが、「叱る」は相手にそこを改善させるために悪いところを指摘しているのが大きな違いです。
「責める」だけでは相手は成長しませんが、「叱る」ことは相手に反省を促し欠点を改善させるためには必要不可欠と言えます。