「厳暑」と「酷暑」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「厳暑」と「酷暑」の違いとは?違い

「厳暑」「酷暑」は双方とも夏の暑さを表す言葉ですが、詳細な意味が異なるため使い分けが必要です。

この記事では、「厳暑」「酷暑」の違いを分かりやすく説明していきます。

「厳暑」とは?

「厳暑」「げんしょ」と読む言葉で、「厳しい暑さ」を意味します。

漢字の「厳」には「厳しい」「激しい」「おごそか」といった意味があり、「暑」には「暑さ」「暑い時期」「二十四節気における小暑と大暑に該当する時期」などの意味が含まれています。


「酷暑」とは?

「酷暑」「こくしょ」と読む言葉で、「真夏の時期の厳しい暑さ」または「ひどく暑い様子」を意味します。

漢字の「酷」「容赦なく厳しい」「むごい」「甚だしい」という意を持ち、「書」は前述の通り「暑さ」「暑い時期」といった意味を持ち合わせています。

なお、日本気象協会では、気温40度以上の日を独自に「酷暑日」と呼んでいます。


「厳暑」と「酷暑」の違い

「厳暑」「酷暑」の違いを分かりやすく解説します。

「厳暑」「酷暑」「夏の時期の厳しい暑さ」を表現した言葉です。

双方共に時候の挨拶としても使用されていますが、「厳暑」を使った「厳暑の候」「酷暑」を使った「酷暑の候」はどちらも「夏の暑さが厳しい時期ですね」といった意味合いがあります。

ただし、両挨拶を用いる時期については若干の違いがあり、「厳暑の候」「7月上中旬から8月6日頃(立秋の前日)まで」なのに対し、「酷暑の候」「7月23日頃(大暑)から8月6日頃(立秋の前日)まで」とされています。

また、「酷暑」「暑さに関する名称」にも用いられています。

暑さに関する名称といえば、気象庁が定義する「猛暑日」「熱帯夜」が有名ですが、2022年に日本気象協会が気温40度以上の日を独自に「酷暑日」と呼ぶことを発表し、同協会の天気予報などで使用されています。

まとめ

「厳暑」「酷暑」は共に「厳しい暑さ」を示し、時候の挨拶にも使われますが、使用する時期が若干異なります。

また、「酷暑」は日本気象協会が独自に打ち出した「暑さに関する名称」にも使用されています。

両者の意味を理解して、語彙力アップにつなげてください。

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