「ポツポツ」と「パラパラ」はどちらも物事の状況や音声などを表した言葉ですが、意味や使い方が異なるため使い分けることが必要です。
この記事では、「ポツポツ」と「パラパラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポツポツ」とは?
「ポツポツ」は物事の様子や音声を言葉で表す擬音語や擬態語の一種です。
主として、「物が少しずつ点在している様子」や「物事が少量ずつもしくはゆっくりとおこなわれる様子」、「雨が少しずつ降る様子」を表現するために用いられます。
「パラパラ」とは?
「パラパラ」も擬音語や擬態語に該当します。
「物事がまばらに散って存在している様子」や「粒状の物や軽量の物がまばらに散る様子や音」といった意味があるほか、「書物のページをめくる様子や音」を示す場合もあります。
「ポツポツ」と「パラパラ」の違い
「ポツポツ」も「パラパラ」も「オノマトペ」と呼ばれる擬音語や擬態語の一種ですが、それぞれの意味合いに違いがあります。
「ポツポツ」は「物が少しずつあちこちに点在している状態」や「物事が少しずつ或いはゆっくりとおこなわれる状態」を表します。
また、「雨が少しずつ降る状態」を示す際に使われることもあります。
一方、「パラパラ」は「物事がまばらに散って存在している状態」、「粒状もしくは軽量の物がまばらに散っている状態や音」、「書物のページをめくる状態や音」を表現するために使用します。
「ポツポツ」の例文
「ポツポツ」は、「物が少ない量で点在している状況」、「物事が少しずつまたは遅いスピードでおこなわれる状況」で使用します。
そのほか、「雨が少しずつ降っている状況」で使われることもあります。
・『その集落では、山の麓にポツポツと家が建っていた』
・『開場時間となり、ポツポツと出席者がやってきた』
・『最初は雨がポツポツと降り始めたが、すぐに豪雨になった』
「パラパラ」の例文
「パラパラ」は、「物事が点々とまばらに散る状況」、「粒状や軽量の物がまばらに散る状況」で使うのが一般的です。
そのほか、「書物のページをめくる状況」においても使用できます。
・『飲食店がパラパラと存在している』
・『寒さが増し、みぞれがパラパラと降ってきた』
・『彼女は本をパラパラとめくりながら外を眺めていた』
まとめ
「ポツポツ」は「物事が少ない様子」を表現する言葉で、「パラパラ」は「物事がまばらに散る様子」や「ページをめくる様子」を表現する言葉といえます。
両者の意味や使い方を理解して、シーンに合わせて使い分けてみましょう。