この記事では、「磯の鮑の片思い」と「岡惚れ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「磯の鮑の片思い」とは?
自分の方だけ恋焦がれていますが、相手はまったく恋愛感情など持っていないという意味で使われているのが「磯の鮑の片思い」【いそのあわびのかたおもい】です。
本当は2枚の貝である鮑ですが、1枚だけにしか見えないところから「片」を表しています。
ここから片方だけが恋い慕っている状態を指す言葉になるわけです。
「岡惚れ」とは?
友人の恋人や知り合いの結婚相手に恋心を持つのが「岡惚れ」【おかぼれ】といいます。
告白してはおおやけに付き合うのではなく、密かに気持ちを持ち続けては恋い慕うのです。
交際には発展しない他人の恋人であるため、あくまでも控えめに脇から入り込み、恋愛感情を楽しむという意味で使われています。
主に、彼氏の家族であったり、兄弟の恋人に恋心を持ってしまったとき使う言葉です。
「磯の鮑の片思い」と「岡惚れ」の違い
ここでは「磯の鮑の片思い」と「岡惚れ」の違いを、分かりやすく解説します。
相手の気持ちはまったく関係なく、好きな感情を持つことを「磯の鮑の片思い」といいます。
片方だけが好きという感情を持ち、恋を募らせていくという意味が強く出た言葉です。
もう一方の「岡惚れ」は、交際していない相手に対して密かに恋心を持ち、わきから好きという感情をぶつけます。
相手が自分を好きかはまったく分からない状態であっても、惚れる気持ちを強く持ち続けるのです。
「磯の鮑の片思い」の例文
・『上司の娘に一目惚れした私は、磯の鮑の片思いである』
・『20代の弟は、20歳も年上女性に磯の鮑の片思いする』
「岡惚れ」の例文
・『独身の兄は弟の彼女に岡惚れしている』
・『いけないと分かっていても、彼氏の友人に岡惚れしてしまった』
まとめ
一方的に相手へ気持ちをぶつける人の気持ちを表す言葉です。
使い方を考えて、うまく自分が片思いする気持ちを表してみるといいでしょう。