昭和のドラマのセリフとしてかなりよく出てきたものの中の一つが「お前も焼きが回ったな」という表現です。
特に、主人公のライバルのセリフとしては定番でした。
それでは、この「焼きが回る」とはどういう意味でしょうか。
また、「焼きが入る」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「焼きが回る」と「焼きが入る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焼きが回る」とは?
「焼きが回る」とは、「やきがまわる」と読み、本来の切れ味を失っているという意味で使われる言葉です。
元々は刃物の焼き入れとは、刃物を高熱な中で熱した後に急激に冷やす工程のことを言います。
これいよって固さが増すのですが、そレをやりすぎると帰って切れ味が悪くなってしまうというところから「焼きが回る」という表現になっています。
「焼きが入る」とは?
「焼きが入る」とは、ほとんどの場合は「焼きを入れる」という表現で使われますが、たるんでいる人に対して刺激を与えて活性化させるという意味で使われます。
「焼きが回る」と「焼きが入る」の違い
「焼きが回る」と「焼きが入る」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、刃物の焼き入れからきた言葉であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「焼きが回る」というのは焼き入れが行き過ぎた状態のことで、逆に「焼きが入る」ようなものは、焼き入れがちゃんとできていない状態ということになります。
実際にはこの2つの中間地点である、「適度に焼きが入った」状態が一番良いということです。
「焼きが回る」の例文
・『お前も焼きが回ったな』
・『長年現場から離れて焼きが回った』
「焼きが入る」の例文
・『近頃たるんでるので焼きを入れてやろう』
・『焼きが入った状態は根性が叩き直されているでしょう』
まとめ
この記事では、「焼きが回る」と「焼きが入る」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。