この記事では、「取らぬ狸の皮算用」と「飛ぶ鳥の献立」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「取らぬ狸の皮算用」とは?
まだ獲物を捕らえていないうちから、皮はいくらで売れるか計算することを「取らぬ狸の皮算用」【とらぬたぬきのかわざんよう】といいます。
このようなところから、まだ仕事する前から計画を立ててはいくらになるか考えることを意味する言葉です。
ただ、給料を計算したところで毎月もらえる額には変わりがないので、当てにしても無駄という現実にがっくりする気持ちを表します。
「飛ぶ鳥の献立」とは?
まだ捕まえてもいないというのに、どう調理すればいいかを考えることを「飛ぶ鳥の献立」【とぶとりのこんだて】といいます。
捕まえられる状況でもないのに、鳥の姿を見ただけで焼き鳥にしようか、唐揚げにするか頭の中で考える人の愚かさが垣間見られる言葉です。
このような意味から、実現できるか分からないのに、実行する前から計画を立てる人が愚かであると伝えることわざになります。
「取らぬ狸の皮算用」と「飛ぶ鳥の献立」の違い
「取らぬ狸の皮算用」と「飛び鳥の献立」の違いを、分かりやすく解説します。
獲物を捕らえる前からすでに売れたと想定して、計算する行為を「取らぬ狸の皮算用」といいます。
このような意味から、色々と計画を立てても大きな収入はあてにならないという意味で使われている言葉です。
もう一方の「飛ぶ鳥の献立」は、獲物を捕まえる前から料理を考えるという意味から、仕事を振り分けられる人が終わってもいないのに銭勘定するといった意味で使われています。
「取らぬ狸の皮算用」の例文
・『商品を棚に並べる前から取らぬ狸の皮算用する従業員に呆れる』
・『残業の時間を長くすれば家が買えるとは取らぬ狸の皮算用だ』
「飛ぶ鳥の献立」の例文
・『広報部は依頼する前から飛ぶ鳥の献立する人ばかりで困る』
・『退職金を当てにして家を買ったが、少ない額で飛ぶ鳥の献立であった』
まとめ
動物を取り上げたことわざを2つ取り上げて違いをご紹介しました。
どのような場面で使えば言葉の意味がうまく表せるか学んでみましょう。