この記事では、「下手の横好き」と「旦那芸」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「下手の横好き」とは?
上達するほど上手くはないというのに、好きなのでとりあえずやっているという意味で使われている言葉が「下手の横好き」【へたのよこずき】です。
興味があるから習いますが、うまく吹けないは、人を魅了するほどしなやかに踊れないといった様を指します。
とくに、お金があったとしてもうまくできるとは限らず、ただ金銭的に余裕があるから暇つぶしでやっていると謙遜する人が使う言葉です。
「旦那芸」とは?
なぐさみとしてお金がある商家が覚えて披露する芸事を「旦那芸」【だんなげい】といいます。
このようなところから、「旦那芸で金を失ったおばさんだ」と言って何も知識がない素人であるのに、下手に手を出しては馬鹿と感じる結果になる人に使う言葉です。
元々は江戸蔵前の商家の者が進んで習っては披露していたことからこのように使いました。
「下手の横好き」と「旦那芸」の違い
ここでは「下手の横好き」と「旦那芸」の違いを、分かりやすく解説します。
何ヶ月やっても上達しないのに、本人は熱心に頑張って習い事している様子を「下手の横好き」といいます。
上司や知人に自分は下手だけど一生懸命やっていると謙遜して伝えるとき使う言葉です。
もう一方の「旦那芸」は素人でありながら、お金がある商家の道楽として習う芸事を指します。
「下手の横好き」は習い事を指し、「旦那芸」は芸事に焦点を当てているところが違う点です。
「下手の横好き」の例文
・『楽器から踊りまでやってはいるが、どうも下手の横好きになる』
・『下手の横好きな弟だが、今は人から認められて舞台に立つ』
「旦那芸」の例文
・『彼の芸は旦那芸にもならないほどお粗末なものだった』
・『所詮は見よう見真似の旦那芸であり、趣味の粋である』
まとめ
言葉の意味を深堀するほど使い方が見えてきますので、どのように使えばいいか色々な例を見て学ぶのもいい学習方法になるでしょう。