この記事では、「ポワレ」と「ヴァプール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポワレ」とは?
「ポワレ」とは肉や魚をフライパンでカリッと焼き上げるフランス料理の調理法のことを指します。
元々は「ポワル」という深めの胴鍋で調理していたことに由来して「ポワレ」と名付けられたそうです。
古くはフタをした底の深い胴鍋に少量のフォン(=出汁)を入れて蒸し焼きをすることと定義されていました。
「ポワレ」はスズキや鯛などの身が厚めの白身魚を調理する際、皮目はカリカリに、中はやわらかく、ふっくらと仕上げるために使用されています。
現在では、魚料理の調理法としてお馴染みとなっていますが、元々は肉料理の調理法として使われていたそうです。
「ポワレ」は肉や魚、野菜などを油やバターなどで炒める調理法の「ソテー」や魚の切り身に塩やコショウ、小麦粉をまぶして、バターで焼く調理法の「ムニエル」と混同されがちですが、3者は全く別の調理法になります。
「ポワレ」は肉や魚を焼く途中に溜まった脂をスプーンですくってかける「アロゼ」という工程を含めるのが特徴と言えるでしょう。
「ヴァプール」とは?
「ヴァプール」は「フランス料理の蒸し料理の総称」を指す言葉です。
また、フランス料理の調理技法で「蒸す」という意味でも用いられています。
「ヴァプール」という言葉そのものはフランス語で「蒸気」という意味を指しています。
「ポワレ」と「ヴァプール」の違い
「ポワレ」と「ヴァプール」はどちらもフランス料理に関係する言葉です。
「ポワレ」はフランス料理における調理法のひとつで、「フライパンで肉や魚をカリッと焼き上げること」を指しています。
一方、「ヴァプール」はフランス料理における蒸し料理の総称としての他、調理技法としての「蒸す」という意味でも使われています。
まとめ
「ポワレ」はフランス料理の調理法、「ヴァプール」はフランス料理の蒸し料理の総称や調理技法の蒸すを指しているということでした。