この記事では、「パクる」と「パチる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「パクる」とは?
他人が世に出した作品から描写や展開、描き方をそっくり真似ることを「パクる」といいます。
物を奪い取ってはあたかも自分のものとして世間に見てもらうのです。
例えば、漫画においては登場人物が放つ言葉をそのまま自分の作品で使ったり、話の展開を変えず、そっくりそのまま使ってしまいます。
主に、関東圏では自分が相手の所有物を盗むという行為に対して使う言葉です。
「パチる」とは?
品物を盗む行為を「パチる」といいます。
店の商品棚からお菓子や雑貨を盗み、持ち去るという意味で使われている言葉です。
「今日は駅前の店で電化製品をパチる」といえば、店員の目を盗んで鞄に商品を入れて持ち帰る行為を指します。
万引きとも言える行為を簡単にカタカナで伝えられる言葉です。
主に、自分の方から物を盗む行為を伝えるときに使います。
「パクる」と「パチる」の違い
ここでは「パクる」と「パチる」の違いを、分かりやすく解説します。
他人のものであるのに、あたかも自分が考えた発想であるかのように世間に出すことを「パクる」といいます。
また、悪い行為した者を捕まえるときも「犯人をパクる」というわけです。
もう一方の「パチる」は、人の物を黙って盗む行為であり、犯罪を意味します。
元々は大阪で使われていた「嘘っぱち」の「ぱち」が変化して、人の考え方や作品から盗んでしまう行為に使うようになりました。
「パクる」の例文
・『海外では、日本の漫画を簡単にパクるので注意が必要だ』
・『期待していただけに、人の手柄をパクる社員に絶望した』
「パチる」の例文
・『いくら友人とはいっても、大事な物をいくつもパチるな』
・『敵対する企業の商品からデザインを丸ごとパチるのはいけない』
まとめ
他人の物を盗むといった行為を意味する言葉を2つ取り上げました。
どういった盗みを指すか自分なりに調べて、使い分けてみるといいでしょう。