「やるせない」と「たまらない」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「やるせない」と「たまらない」の違いとは?違い

この記事では、「やるせない」「たまらない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「やるせない」とは?

心が痛むほど相手の状況が気の毒に感じるとき「やるせない」と同情します。

助けてあげたいのに、どうしようもなく辛い立場に追いやられた人の様子を見て、手を貸せないもどかしさを感じたり、耐えられないほど胸が押し潰されそうになるのです。

例えば、親としては行かせたくないのに、国が決めたことに逆らえず、大事な子供を田舎に疎開させるといった状況で涙を流します。


「たまらない」とは?

腹が立つほど酷く感情を抑えきれないと思うとき「たまらない」といいます。

「堪らない」と漢字で書くように、自分の感情を調整するほど心に余裕を持てる状態ではないので怒りを爆発したり、笑いを抑えきれないといった状態になるのです。

また、愛する者が売られて行き、先で虐待に遭っている事実を知った人はあまりの辛さに酷く動揺し、今にも自分の手元に戻したいと思うほど辛い感情を意味します。


「やるせない」と「たまらない」の違い

「やるせない」「たまらない」の違いを、分かりやすく解説します。

もうやり場がないほど辛い気持ちを出さず、助けられない状況で相手を大変な場所に行かせるとき「やるせない」気持ちになるのです。

切ない気持ちになるほど晴らせる手段が見つからず、精神的に強い苦痛を感じる状態に陥る場面で使われています。

もう一方の「たまらない」は今の状態のままでは体勢的に辛いので保てないという意味が含まれている言葉です。

「やるせない」の例文

・『多くの動物が安楽死されている事実は本当にやるせない』
・『山に何十年も杉が放置されている問題はやるせなさを感じる』

「たまらない」の例文

・『災難がいくつも襲い掛かる人生が不幸でたまらない』
・『毎日多くの荷物を配達して足の裏が痛くてたまらない』

まとめ

心が痛む人の気持ちを表せる言葉ですが、また違った意味を持ちます。

どのような状況で使えばうまく自分の気持ちが伝えられるかを学んでみましょう。

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