この記事では、「同上」と「前掲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同上」とは?
同上は、どうじょうと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、どういつであるや変わらないといった意味を持っている同の漢字に、順序とか時間が先の方といった意味を所有している上の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から同上は、前に述べた事と同じであるや、上記に同じという意味を示すのです。
要するに、直ぐ前や上に記した事と同じあるという意味の言葉として、用いられています。
「前掲」とは
前掲は、ぜんけいと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事となりますが、順序が先とか顔が向いている方向等の意味の前の漢字に、高く持ち上げるやかかげるといった意味がある掲の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に前掲は、その箇所よりも前に記した文章という意味を表すのです。
つまりは、文章においてそこよりも前に記した事柄を表現したい時に、使われる言葉となっています。
「同上」と「前掲」の違い
同上と前掲の漢字表記を比べてみると、まるで違う漢字が使用されており、読み方も全然違っています。
所が表現する意味には似ている部分が見られるので、使い分けを意識してしまうと、こんがらがってしまう人は珍しくありません。
とはいえ表現する意味のニュアンスには違いがあるので、そこを把握すれば問題なく使い分け可能です。
まず同上は、前に述べた事や上記に同じという意味を示します。
もう一方の前掲は、文章にてその前の箇所に書き記した事を表すのです。
まとめ
2つの言葉には全然違う漢字が使用されており、読み方も似てはいませんが、指し示す意味合いには似ている所があります。
ただし表現する意味のニュアンスには相違点が存在するので、そこを踏まえれば問題なく使い分けを行う事が可能です。
ちなみに同上は、上記に同じとか前に述べた事と同じという意味に用いられます。
対する前掲は、それよりも前に書き記した文章、という意味で使用される言葉です。