この記事では、「針のむしろ」と「四苦八苦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「針のむしろ」とは?
針のむしろは、はりのむしろと読むのが正解な言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、はりの様に細く先が尖った物のやぬいばりの等の意味を持っている針のの文字に、藁とか竹といった植物を編んで作った物といった意味を有する、むしろの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ針のむしろは、全然心が安まる事がない、辛い場所や境遇を表すのです。
要するに、針が付いたむしろにいる様な辛い状況を表現する言葉として使われています。
「四苦八苦」とは?
四苦八苦は、しくはっくと読むべき言葉です。
元々は仏教用語で、生、老、病、死という4つの苦に、更に愛別離苦に怨憎会苦、求不得苦と五陰盛苦の4つの苦を加えた8つの苦を連ねる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から四苦八苦は、とても苦労したり苦悩する事を示すのです。
要するに苦しみ悩む事を意味する言葉として、用いられています。
「針のむしろ」と「四苦八苦」の違い
「針のむしろ」と「四苦八苦」の違いを、分かりやすく解説します。
針のむしろと四苦八苦の文字表記を並べた上で見比べを実行してみると、使用している文字も読み方も全然違う言葉同士であると直ぐに気付けるものです。
所がどちらも苦境を意味する言葉であるため、混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ針のむしろは、一時も心が安まらない程の辛い境遇といった意味を表すのです。
もう一方の四苦八苦は、非常に苦労したり苦悩する、という意味を示します。
まとめ
2つの言葉には共通する文字はなく、読み方も似てはいません。
ですがどちらも苦しい状況を表現する言葉であるため、指し示す意味には似ている所があります。
ただし針のむしろは、心が安まる時がない程の、辛い場所とか境遇を表すのです。
対する四苦八苦は、とても苦労したり苦悩する事を示します。