仕事で色々な会社の社員とコミュニケーションしていると、明らかにその会社に特有のものの言い方のようなものがあることに気が付きます。
それは大きくカテゴライズすれば「社風」の表れだと言えるかもしれません。
それでは、この「社風」とはどういう意味でしょうか。
また、「風土」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「社風」と「風土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社風」とは?
「社風」とは、文字通り「会社の性質」のようなもののことを表す言葉です。
具体的には、どういうことを重要視しているか、何に価値があると考えているかなどの根本的な部分が主で、そこからくる着ているものや話す言葉などにも顕著に現れてきます。
わかりやすいのは、昔の外資系企業といえば、個人を大切にして、社歴よりも能力を重んじ、何より働きやすい雰囲気を求めているという「社風」で、その表れとして、カジュアルウェアや敬語をあまり使わないといった部分が出てくることになります。
「風土」とは?
「風土」とは、「ふうど」と読み、文字通り「風や土」のことであり、一般的にはその土地や国の気候や環境、文化などのことを表す言葉として使われています。
そこから派生して物理的な「風土」でなくても、固有の文化や思想などに関しても「風土」という言葉がしゆされています。
「社風」と「風土」の違い
「社風」と「風土」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、文化的な特徴であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「会社風土」というものと「社風」はイコールであるということになります。
実際には「会社風土」という言葉は、使用されることはありませんが、「組織の風土」や「チームの風土」という表現はよく使われます。
それらはそれぞれの単位での「風土」を表しているので、その流れでいえば、当然「会社の風土」もあるはずですが、それを「社風」と言い換えているため、「風土」がつかないと考えれば納得できるでしょう。
「社風」の例文
・『あの会社の社風はお客様第一ということです』
・『弊社には常時カジュアルウェアという社風があります』
「風土」の例文
・『地域の風土を生かしたふるさと納税のやり方が求められています』
・『この組織の風土を変えようとしています』
まとめ
この記事では、「社風」と「風土」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。