この記事では、「百鬼夜行」と「阿鼻叫喚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「百鬼夜行」とは?
「百鬼夜行」は「ひゃっきやぎょう」「ひゃっきやこう」と読みます。
「百鬼夜行」は、「得体のしれない者たちが、我が物顔に振舞うこと」という意味があります。
そもそも、妖怪が列をなして夜中に歩く様子を言葉にしたもので、かつては、夜になると妖怪が列をなして歩くという迷信があり、それがもとになっています。
「阿鼻叫喚」とは?
「阿鼻叫喚」は「あびきょうかん」と読みます。
「阿鼻叫喚」は、「非常に悲惨でむごい状況に陥り、泣き叫び助けを求める様子」を意味する言葉になります。
まるで地獄のように辛い状況に瀕している人が、泣き叫ぶような場面を見た時に、「阿鼻叫喚」という言葉を使うことになります。
「百鬼夜行」と「阿鼻叫喚」の違い
「百鬼夜行」と「阿鼻叫喚」の違いを、分かりやすく解説します。
「百鬼夜行」は、「得体のしれない者たちが、我が物顔に振舞うこと」という意味があります。
一方で「阿鼻叫喚」は、「非常に悲惨でむごい状況に陥り、泣き叫び助けを求める様子」を意味する言葉になります。
このように、二つの四文字熟語には、大きな意味の違いがあります。
おどろおどろしい雰囲気がある四文字熟語という共通点があるだけで、意味にはまるで共通点がないことを知っておくといいのではないでしょうか。
「百鬼夜行」の例文
・『政界はまるで百鬼夜行だ』
・『あのエリアは百鬼夜行のため、注意が必要だ』
「阿鼻叫喚」の例文
・『爆撃にさらされ、現地は阿鼻叫喚の風景が広がった』
・『大災害により、阿鼻叫喚の地獄絵図が広がる』
まとめ
「百鬼夜行」と「阿鼻叫喚」の違いについて見てきました。
2つの言葉はおどろおどろしい雰囲気があり、混同しやすいかもしれません。
しかし、2つの言葉はまるで違う意味がある言葉と知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。