この記事では、「狐につままれる」と「狐に包まれる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「狐につままれる」とは?
「狐につままれる」とは、意外なことが起こり、何が起きたのかわからずポカンとすることを意味します。
狐には、人を騙す、ずるがしこい、といったイメージがあります。
狐は昔から人間を騙す動物と言われてきました。
そのため、意外なことの発生を狐が騙したことと例えられ、このように言われるようになりました。
「狐につままれたような顔」や「狐につままれたような気持ち」「狐につままれたような気分」などといった形で用いられます。
また、類語には、「狐に化かされたような」や「嘘みたいな」「信じがたい」などがあります。
「狐に包まれる」とは?
「狐に包まれる」といった言葉はありません。
「つままれる」を「包まれる」と聞き間違えている可能性があります。
「狐につままれる」の「つままれる」は漢字で書くと「抓まれる」です。
意味は、人を騙す、化かす、です。
一方、「包まれる」の意味は物を布や紙などで覆うといった意味になります。
そのため、「狐に包まれる」をそのまま訳すと、狐に布や紙で覆われる、取り囲まれる、といった意味になってしまいます。
「狐につままれる」と「狐に包まれる」の違い
「狐につままれる」と「狐に包まれる」の違いを、分かりやすく解説します。
「狐に包まれる」は「狐につままれる」の誤用です。
そのため、決して誤った使い方をしないように注意しなければなりません。
「狐につままれる」の例文
・『地図アプリの案内通りに移動したにも関わらず目的地に着くことができず、まるで、狐につままれたようだ』
・『あまりの意外な結果に狐につままれるような気持ちになった』
「狐に包まれる」の例文
・『包まれるの意味を考えると、狐に包まれるが誤用だとわかります』
・『入力する際に誤って、狐に包まれると入力してしまいました』
まとめ
「狐に包まれる」は誤用となるため、注意が必要です。