この記事では、「故きを温ねて新しきを知る」と「昔を知って今を知る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「故きを温ねて新しきを知る」とは?
新しい問題だけを学ぶのではなく、歴史にも目を向けて知識を身につけることが重要であることわざが「故きを温ねて新しきを知る」【ふるきをたずねてあたらしきをしる】です。
まずは誰が何をしたかに注目して、深堀して知識を習得し、その上で新しく起きた出来事に目を向ければ内容をうまく把握できるという意味で使われています。
「昔を知って今を知る」とは?
高齢者の話を聞いて知恵を学べば、どのようにして今に至ったか分かるという言葉が「昔を知って今を知る」【むかしをしっていまをしる】です。
先人の知恵は災害が起きたとき役に立ちますし、環境に優しい生活ができる元となります。
昔はどのような道具を使って対処していたか知れば、今使われている物をうまく使えるようになるのです。
「故きを温ねて新しきを知る」と「昔を知って今を知る」の違い
「故きを温ねて新しきを知る」と「昔を知って今を知る」の違いを、分かりやすく解説します。
まずは昔の歴史や知恵を学び、新しい問題に目を向ければうまく意味が把握できることを「故きを温ねて新しきを知る」といいます。
もう一方の「昔を知って今を知る」は先人のやり方や考えを学べば、問題が起きてもうまく解決に導く行動ができるという意味がある言葉です。
「故きを温ねて新しきを知る」は歴史を指し、「昔を知って今を知る」は先人の知恵に焦点を強く当てています。
「故きを温ねて新しきを知る」の例文
・『故きを温ねて新しきを知ると思い、日本の誕生について学んだ』
・『故きを温ねて新しきを知るため歴史を語る村人の話を聞いた』
「昔を知って今を知る」の例文
・『先人がどのように地震から復興したか昔を知って今を知る』
・『昔を知って今を知ると感じ、江戸時代の生活について学んだ』
まとめ
「知る」は同じですが、「故き」と「昔」に違いがあることわざです。
どのようなところに目を向けているか学び、上手く使い分けてみましょう。