この記事では、「心理的リアクタンス」と「カリギュラ効果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心理的リアクタンス」とは?
「心理的リアクタンス」とは人は自由を奪われると自由を取り戻したくなるという心理の働きを指します。
何かをやろうとしていたけれど、それを親にやりなさいと命令され、今やろうとしてたのにとやる気を削がれるのは典型的な例です。
このように自分でもやろうと思う気持ちがあったり嫌なことではなくても、制限や命令を受けると従いたくなくなるという反骨心のような心の動きのパターンを指す言葉が心理的リアクタンスになります。
「カリギュラ効果」とは?
「カリギュラ効果」とは禁止されている物事ほどやりたくなるという心理の働きです。
日本語では怖いもの見たさや臭いもの嗅ぎたさと同じような意味の言葉であり、またそれらがカリギュラ効果の例と言えます。
カリギュラという映画が有害であるとアメリカの一部で放映禁止されましたが、そのせいで逆に興味を持つ人が多かったことからこの名前が付きました。
世界各地の神話や伝承にも禁止されたこと破ることで被害を受ける話は数多く見受けられるので、文字通り神話が生まれるような時代から現代まで続く心の動きと言えるでしょう。
「心理的リアクタンス」と「カリギュラ効果」の違い
「心理的リアクタンス」と「カリギュラ効果」の違いを、分かりやすく解説します。
自由を奪われると自由を回復したくなるのが「心理的リアクタンス」で、禁止されているものほどやりたくなるというのが「カリギュラ効果」です。
「心理的リアクタンス」は自分でそうしようと思っていたことでも命令されたり制限されると反抗心が湧くという話を指します。
それに対して「カリギュラ効果」は興味がなかったことでも禁止されると興味が湧いてしまう心理を指す言葉です。
まとめ
似ている点があることは確かですが、リアクタンスというのは反発や抵抗を意味する言葉だけに、「心理的リアクタンス」は禁止や命令への反発を指す言葉です。
それに対して「カリギュラ効果」は禁止されることでそれに興味を持ちやすくなるという、人の興味に関する仕組みを指します。