この記事では、「奇想天外」と「荒唐無稽」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「奇想天外」とは?
凡人に発想できないほど独創的な考え方ができることを「奇想天外」【きそうてんがい】といいます。
奇抜で周囲が驚くような考えができるという意味がある奇想と、はるかに普通とは違う思いもよらない遥か彼方という意味合いがある天外を掛け合わせた言葉です。
このようなところから、多くの人が思ってもみない奇抜過ぎる様子を表す四文字熟語になります。
「荒唐無稽」とは?
本当に根拠があるか疑問に感じられ、真実味に欠けることを「荒唐無稽」【こうとうむけい】といいます。
言葉や文章も曖昧であり、でたらめと感じて信用できないという意味がある言葉です。
元々は中国の荘子【そうし】が、大きすぎて掴みどころがないという意味を表す「荒唐之言」と書物に書き、これが根拠のない言葉を指すようになりました。
「奇想天外」と「荒唐無稽」の違い
ここでは「奇想天外」と「荒唐無稽」の違いを、分かりやすく解説します。
周囲とはまるで違う奇抜な服装したり、発想する人を「奇想天外」といいます。
予想をはるかに超えた色使いや形、表現の仕方といったものが凡人では考え付かないほど奇抜で面白い人に対して使う褒め言葉ともなるわけです。
もう一方の「荒唐無稽」は根拠になるものがなく、信用できないほどでたらめと読む人に感じさせる言葉を指します。
「奇想天外」の例文
・『長男の奇想天外な話はプロの芸人よりも面白い』
・『舞台が30年も続いているのは奇想天外な展開が面白いからだ』
「荒唐無稽」の例文
・『荒唐無稽の書類を提出する新入社員に仕事を任せられない』
・『暴露本に書かれている記事は荒唐無稽で信憑性が感じられない』
まとめ
四文字熟語をご紹介しましたが、どのような意味で使われているか理解して、うまく自分で場面に応じて使い分けてみるといいでしょう。