この記事では、「執拗」と「しつこい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「執拗」とは?
物事にこだわって煩わしい感じであるという意味です。
簡単には引き下がらないさまをいいます。
物の置き場所のことで説明をします。
Aさんは物の置き場所を決めており、これはこの場所、これはあの場所と、その場所に置いておかないと気が済みません。
家族が別の場所に置くと、Aさんが「この場所」と決めているところへ動かします。
家族が別の場所に置くたびにこのような行動をとります。
これは、物事にこだわっているといえるでしょう。
そのさまが煩わしい場合を「執拗」といいます。
マスコミがつきまとう、あきらめずに何度もお願いをするなども、それが煩わしく感じるようであれば、この言葉が意味するものにあてはまります。
「しつこい」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、味・色・においなどが濃くて、後に残る感じであるのです。
豚骨風味も塩味も濃いようなラーメンは、後に味が残るような感じがあります。
ちょうどよい加減ならばおいしく感じますが、味の程度が濃いと後に残るようで「しつこい」です。
もう一つの意味は、物事にこだわって煩わしい感じであるのです。
猫がおやつをねだってきます。
「太るからおやつはあげません」といっても、何度も何度もおやつをねだります。
あまりにも何度もねだってくるので煩わしい感じがあります。
このことを「しつこくおねだりする」などといいます。
「執拗」と「しつこい」の違い
「執拗」と「しつこい」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉にも、物事にこだわって煩わしい感じであるという意味があります。
後者はこの意味以外にも、味・色・においなどが濃くて、後に残る感じであるという意味もあります。
この意味は前者にはありません。
まとめ
どちらの言葉にも同じ意味があります。
一方は、味や色などが濃くて後に残る感じという、もう一方にはない意味を持っています。