この記事では、「土檀場」と「山場」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「土檀場」とは?
絶対に決断を下す必要性がある状況において、人が進退きわまる状態に置かれることを「土談場」【どだんば】といいます。
かなり差し迫った状況であるとき、早く解決方法を決めなければその場にいる人が危険な目に遭ってしまうのです。
元々は罪人の首を切って落とすために掘られた穴の後ろに土を盛って作られた土檀【どだん】を指す言葉でした。
「山場」とは?
物事の中でとても大切な場面を「山場」【やまば】といいます。
「ここがドラマの山場だ」というように、作品の中でも1番の見所となるわけです。
元々は物事においてかなり盛んな部分という意味で使われていた言葉であり、このようなところから感動する場面を指す言葉になります。
「山場にさしかかった」といえば、最も凄いと思う状況を意味する言葉です。
「土壇場」と「山場」の違い
ここでは「土壇場」と「山場」の違いを、分かりやすく解説します。
はっきり決断しなければ後がないといった状況を「上檀場」といい、最終的に判断を下す立場である人に決めてもらいたい場面を指します。
もう一方の「山場」は最も山の頂上のように盛り上がる見せ場という意味がある言葉です。
最も感情が高まるときや緊張する場面、高い時期を表す言葉としてもよく使われています。
「土壇場」は切羽詰った状況を指し、「山場」は一番盛り上がる場面を指す言葉です。
「土檀場」の例文
・『裏山から土砂が流れてきたが、土檀場で逃げ切った』
・『あと10分しか試合時間が残っていない土檀場で逆転した』
「山場」の例文
・『午後になって難しい作業も山場を越えて余裕が出てきた』
・『攻撃も山場に入り、あとは敵の陣地に旗を立てるだけだ』
まとめ
かなり追い込まれた状況を意味する言葉ではありますが、意味に違いがあります。
どのような場面で使えばより状況をしっかり伝えられるか学ぶといいでしょう。