発生した物事や現象、ケースなどを表す言葉には「事象」や「事例」があります。
この記事では、「事象」と「事例」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事象」とは?
「事象」とは物事や現象を示す言葉であり、これらは自然に観測される形で現れるのが特徴です。
「事象」は抽象的な出来事から自然現象のような表面に現れたものを示す時に使います。
「事象」はこれ以外にも数学用語としても使われており、試行の結果現れるものを示す意味があります。
「事象の水平面」は宇宙用語として使われる言葉であり、宇宙の果てにある時空が閉じた領域を示す時に使うことが可能です。
「事例」とは?
「事例」とは実際にあった事実を示す時に使う言葉であり、これは他のものと比較するために用いられるのが特徴です。
「事例」はこれ以外にも具体的な実例やケースを示す時にも使うことが可能です。
「事例」は仕事から学問など様々な場面で使われるものであり、「事例研究」はケーススタディとして様々な調査に用いられています。
「事例」の類義語には「実例」がありますが、こちらは実際に発生した事柄を示す時に使います。
「事象」と「事例」の違い
「事象」は物事や現象を表す言葉であり、自然現象や宇宙の法則、数学的な試行などを表す時にも使うことが可能です。
「事例」は実際にあった事実を示す言葉であり、比較や研究、仕事などの場面で利用されています。
「事象」の例文
・『群衆がパニックになる事象を調べるために、大規模なアンケートが行われました』
・『その事象は自然の神秘さを感じるものであり、思わず涙してしまった』
「事例」の例文
・『過去の事例を調べたところ、電気系統のメンテナンスが疎かになっている点が指摘されました』
・『事例に基づいて処理していたところ、看過できないエラーが発生したので相談しました』
まとめ
「事象」は発生した現象や物事を表す言葉であり、「事例」は実際にあった事実を表す言葉です。
