「持ち出し」と「貸出」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「持ち出し」と「貸出」の違いとは?違い

「持ち出し」「貸出」はどちらも物品を移動させることを意味する言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「持ち出し」「貸出」の違いを分かりやすく説明していきます。

「持ち出し」とは?

「持ち出し」とは、「持って外に出ること」を意味する言葉です。

特定の場所に存在する物件を持ったまま外に移動することを指します。

基本的には理由や目的を問わず物品を持って外に出ること全般を意味し、物品の内から外への移動自体を示す場合に用いられる表現です。

重要なのは「出る」ことであり「持つ」ことではありません。

自ら移動できない物品を人が外に出すためには必然的に持つことになるため「持ち出し」という表現になりますが、引きずり出したり押し出したりなど持たずに出したからといって「持ち出し」に該当しないということはなく、人の意思によって物品が外に出る場合は全て「持ち出し」です。


「貸出」とは?

「貸出」とは、「返却を前提に一定期間の占有権を認めて移動と利用を許可すること」を意味する言葉です。

所有権は変更せず使用権だけを一時的に認めて使わせることを「貸す」といいます。

「貸出」は貸すのに加えて他の場所へ持っていくことも認めることを指す表現です。

一般的には特定の施設で借り別の場所で利用する場合に使う言い方です。


「持ち出し」と「貸出」の違い

「持ち出し」「貸出」の違いを、分かりやすく解説します。

「持ち出し」「貸出」の違いは「所有権」です。

「持ち出し」は所有権を持つ者あるいは元から所有権者に使用を認められている者が物品を外へと持って出る行為を指します。

「貸出」は所有権を持っていない者が一時的に所有権者から利用を認められ物品を外に持って出る行為に対して用いる表現です。

自分の持ち物や自分が使えるものを外に持って出るのが「持ち出し」で、物品を他人に貸し与えて持ち出させるのが「貸出」という違いで区別します。

「持ち出し」は外へと持ち出す当人の行動を表すのに対し「貸出」は外へ持ち出す借りた人ではなく物品を貸す側から見た言い方です。

「持ち出し」の例文

・『持ち出し禁止のファイル』
・『持ち出しには許可が必要だ』

「貸出」の例文

・『本の貸出は図書館の基本業務である』
・『レンタルスキーは全て貸出中だ』

まとめ

「持ち出し」「貸出」は所有権の違いで区別されます。

明確な基準で使い分けられるので覚えておきましょう。

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