この記事では、「留年」と「浪人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「留年」とは?
留年は、りゅうねんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、立ち去らずにその場にいるやとどまるといった意味を持っている留の漢字に、12ヶ月を単位とする時間とか、いちねんという意味を有する年の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に留年は、学生が進級したり卒業する条件を満たす事が出来ずに再び同じ学年になる事を表すのです。
単位不足で進級出来ない事を表現する言葉ですが、大学生の中には就職が決まらなかったために、わざと単位を取得せずに卒業を先送りにし、留年という形を取る人もいます。
「浪人」とは?
浪人は、ろうにんと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、彷徨うや一定の拠り所がないといった意味の浪の漢字に、ひととかにんげんといった意味がある人の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から浪人は、入学試験や入社試験に不合格となり、進学とか就職が出来ないでいる人を示すのです。
他にも職を失ってしまい、決まった職がない人に対してもこの浪人という言葉が用いられたりします。
「留年」と「浪人」の違い
留年と浪人の漢字表記を比較すると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると気付けるものです。
所がどちらの言葉も、人生が停滞してしまっている人といった意味があるので混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ留年は、学校において単位不足等の理由で進級出来ずに同じ学年を再びやり直す人を表すのです。
一方の浪人は入学試験や入社試験に落ちてしまい、進学や就職が出来ない状態に陥った人を示します。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はない上に、表現する意味にも明確な相違点が存在するのです。
だからこそそれぞれの言葉が所有する意味を把握する事で、問題なく使い分けが出来ます。
ちなみに留年は、学校で進級する条件を満たせずに同じ学年をやり直す事になった人を表す言葉として使われているのです。
対する浪人は、受験や就職活動に失敗し、進学先とか就職先がない状態に陥った人を示す言葉となっています。