「式場」と「会場」はどちらも場所を表す言葉です。
2つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「式場」と「会場」の違いを解説します。
「式場」とは?
「式場」とは、「儀式や式典を執り行う場所」を指す言葉です。
「式場」の使い方
宗教的な意味や信条的な意義のためしきたりや決まりにのっとって行う特別な行為を「儀式」といいます。
儀式を執り行うための場所を指す言葉が「式場」です。
本来は宗教的な意味合いが強い言葉でしたが現在は入学式や成人式など組織や社会におけるイニシエーションやイベントとして行われる儀式を開くための場所を指す言葉として使われています。
目的や内容に合わせた広さや設備が用意されるので本来は違う目的のための場所であったとしても儀式が行われるのであればそこが「式場」になります。
「会場」とは?
「会場」とは、「会合のために人が集まる場所」を指す言葉です。
「会場」の使い方
特定の目的のために人がひとつの場所に集まって顔を合わせることを「会合」といいます。
会合は常に複数の人間によって開催されるため開くためには参加者全員を収容するための場所が必要になります。
参加者が集まり会合を開く場所を指す言葉が「会場」です。
どのような場所を使うかは会合の目的や種類によって異なります。
展示会や即売会などの会合ではイベントスペースが使用されますが、送別会や忘年会など飲食を伴う会合であれば居酒屋などの飲食店「会場」に選ばれます。
「式場」と「会場」の違い
「式場」と「会場」の違いは「その場所で行われる行為」です。
儀式が行われる場所は「式場」、会合が行われる場所は「会場」と同じ場所でも何をするかによって呼び方が変わります。
「式場」の例文
・『結婚式の式場を選ぶ』
・『入社式の式場は日本武道館だった』
「会場」の例文
・『会場には多くのファンが詰めかけた』
・『会場まで徒歩で移動する』
まとめ
「式場」と「会場」は行われる行為の内容が儀式か否かで区別されます。
日常でも使う言葉なので正しい意味を知っておきましょう。