この記事では、「生まれつき」と「先天性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生まれつき」とは?
生まれつきとは、生まれながらに備わっていることをいいます。
生まれながらにある能力や性質、容姿などを指すことが多いです。
「生まれつき才能がある」などポジティブなことにも用いられますし、「生まれつき体が弱い」などネガティブなことにも用いられます。
「先天性」とは?
先天性とは、生まれる前から備わっている性質のことをいいます。
生まれつきという意味で、遺伝によって備わっている性質を表す場合もあります。
また、生まれた後に身に付いた性質のことは後天性と呼んでいます。
先天性は病気の原因を表す時に使用することが多い言葉で、病気の原因がよく分かっていないことも多いです。
生まれた時からある病気のことを先天性疾患と呼んでいます。
「生まれつき」と「先天性」の違い
生まれつきは生まれながらに備わっている性質や容姿、能力などを表す言葉で、先天性には生まれつきという意味があります。
そのためほぼ同じ意味になりますが、使われ方には違いがあります。
先天性は病気などによる障害を表す時に使用することが多い言葉です。
生まれつきは幅広く使われていて、才能があるなどポジティブなことにも用いられます。
「生まれつき」の例文
・『彼女は生まれつき音楽の才能があった』
・『生まれつき病弱な息子を大切に育ててきた』
・『彼は生まれつき足が速い』
「先天性」の例文
・『先天性の難病であることが分かった』
・『腕がないのは交通事故にあったからではなく先天性のものだ』
・『先天性代謝異常は新生児マススクリーニングで分かる』
まとめ
生まれつきと先天性は、どちらも生まれながらに備わっていることを表す言葉です。
そのため意味に違いはありません。
ただし、病気などによる障害を表す際に使うことが多いのが先天性で、生まれつきは幅広く使われています。