私たちは、毎日生きていく中で、無意識に入ってくるものを取り入れたり、遮断したりしています。
そのための基本として、それぞれの人が持っている基準が当てはめられており、それを「物差し」などと呼ぶこともあります。
それでは、この「物差し」とはどういう意味でしょうか。
また、「尺度」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「物差し」と「尺度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物差し」とは?
「物差し」とは、文字通り小学校時代にランドセルのサイドの部分に差していた透明で目盛りがついた長さを計る道具のことです。
そして、そこから派生して、物事の良し悪しや扱い方に関する自分としての基準のようなことも表すような表現になります。
「尺度」とは?
「尺度」とは、文字通り、何かを図るときの「尺度」のことを表す言葉です。
このときの「尺度」とは、元々は数値に対して当てはめるべき規則のようなもののことです。
「尺」という漢字が長さを表し、「度」が規則なので、「長さを計るもの」というのが本来の意味です。
そこから、やはり物理的なもの以外に関しても何かの判断に使用されるルールのことも示すようになっています。
「物差し」と「尺度」の違い
「物差し」と「尺度」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かを判断する基準のようなことを表すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、単なる文字からの印象のみということになります。
意味や使われるシチェーションはほぼ同じです。
印象の違いという部分ですが、「物差し」の方がかなり柔らかいイメージになり、逆に「尺度」は堅いイメージになります。
したがって、話し言葉やカジュアルな文章なら「物差し」が、使われ、正式な文書では「尺度」が使われます。
「物差し」の例文
・『物事の良し悪しを判断する物差しは人によって全く違います』
・『昔からの物差しを持ち続けている人も多いでしょう』
「尺度」の例文
・『改善を要するかどうかの尺度は、できるだけ客観的な必要があります』
・『良い印象を与えるかどうかの尺度はかなり微妙です』
まとめ
この記事では、「物差し」と「尺度」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。