「欲望」や「願望」は似ている言葉としてよく使われますが、ニュアンスがそれぞれ違います。
この記事では、「欲望」と「願望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「欲望」とは?
「欲望」とは欲しがる心を示す言葉であり、主に不足しているものを満たしたいという気持ちから生まれるのが特徴です。
「欲望」は人間の活動源となるものから悪い行動や行為を引き起こすものまで様々な影響を与えます。
「欲望」は英語で“desire”と書きます。
「欲望」の類義語には「欲求」があり、こちらは強く欲しいと思う気持ちや願いを示す時に使う言葉です。
「願望」とは?
「願望」とは実現を願うことや望むことを示す言葉であり、希望を表す時にも使います。
「願望」はこれ以外にも心理学用語としても使われており、意識された「欲望」を示す意味があります。
「願望」は英語で“wish”と書きます。
「願望」は心から望んていることや、なりたい自分の姿やあり方などを示す時にも使うことが可能です。
「願望」の類義語には「野望」がありますが、こちらは身の程を超えた願いや望みを示す時に使います。
「欲望」と「願望」の違い
「欲望」は不足しているものを欲しがる気持ちや心を示す言葉です。
「願望」は実現したいと思う気持ちや心、そうなりたいと思う願いを示す言葉です。
「欲望」の例文
・『人間には様々な欲望があり、犯罪を引き起こすものもあれば画期的な発明に繋がるものもある』
・『欲望をコントロールするのはとても大変であり、お坊さんは凄いと思います』
「願望」の例文
・『自分はヒーローへの変身願望があるので、特撮映画が大好きです』
・『学生時代には色々な願望があったのですが、今は大分落ち着きました』
まとめ
「欲望」は不足しているものを欲しがる気持ちを表す言葉であり、いい意味でも悪い意味でも使うことが可能です。
「願望」は実現したいと思う気持ちや憧れを示す言葉であり、色々な場面で使われています。
