この記事では、「博識」と「ものしり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「博識」とは?
「博識」は、「博学多識」を省略した言葉と捉えることができ、広範囲に及ぶ知識や理解を指す言葉です。
「博」の文字には、「針」と「広い田に苗を植える」という成り立ちがあることから、「広く行き渡る」「広く知る」という意味として使われるようになったと言われています。
「識」の文字には口の象徴と機織り機のイメージがあるため、言葉を縦横に紡ぐといったニュアンスとして、「広く知る」「見分ける」のような意味合いとして使われています。
このことから、「博識」とは、広く多くの物事を知っていることを指す言葉であるといえるわけです。
「ものしり」とは?
「ものしり」という言葉には、「いろいろなことを知っている」という安易なイメージがありますが、「物事をよく知る」という意味として捉えると、物事の本質や仕組みをよく理解できていることを指しているともいえます。
「ものしり博士」という言葉もよく見聞きしますが、物事に対する「なぜなに」を説明できる人をそう呼ぶことができるわけです。
「博識」と「ものしり」の違い
「博識」と「ものしり」は、どちらも広く様々な物事をよく理解することを意味する言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「博識」には、学術的なニュアンスが感じられ、多くの分野に対して広い知見と理解を持つことを表す言葉であるのに対し、「ものしり」には分野や系統にとらわれることなく言葉や物事についての理解を表す言葉といえます。
雑学的知識といったニュアンスも「ものしり」に含まれるかも知れません。
まとめ
いかがでしたか。
「博識」と「ものしり」は、どちらも広い分野についての物事をよく知ることを表す言葉となります。
「彼には博識がある」や、「彼はものしりだ」のような使い方からも、それぞれの言葉のニュアンスが伝わってくるのではないでしょうか。