この記事では、「車海老」【くるまえび】と「大正海老」【たいしょうえび】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「車海老」とは?
高級食材として使われる十脚目クルマえび科に属するものが「車海老」【くるまえび】といいます。
生息地はオーストラリアやインド、日本近海で、浅瀬砂底といった所で活動する甲殻類です。
模様が独特で黒い縞模様がいくつもあり、身体を丸めたときこの模様が車輪のようになることから「車海老」と呼ばれるようになりました。
出荷するときは木箱にチップをたくさん入れて、海老がぶつかって傷つかないよう木材の緩和材を入れてから包み込むように入れます。
活きた新鮮なものは身と殻がしっかりつながっていて、身が締まっていれば旨みが強い海老です。
「大正海老」とは?
車海老の仲間である「大正海老」【たいしょうえび】の体長は15cmと小ぶりですが、大きなものになると25cmにもなります。
名前の由来は、大正時代に海外から輸入していた共同漁業と林兼商店が共同で行っていた事業体が大正組と名乗っていたことから、このような名前が付けられました。
現在も海外から大量に冷凍されて輸入されるため値段は安く、加熱して食べるのが一般的です。
全体的に薄い灰色で、肉質は柔らかいものが多く出回っています。
「車海老」と「大正海老」の違い
「車海老」と「大正海老」の違いを、分かりやすく解説します。
独特な車輪のように見える縞模様から「車海老」との名前が付けられました。
1匹あたり高値で取引されているほど希少性が高い食材であり、寿司ネタや刺身として食べるのが一般的です。
高級店ではあえて海老フライや天麩羅にして高値で提供しています。
もう一方の「大正海老」は体長が15cmほどと小さく、色は灰色で独特な模様はありません。
名前は大正時代に輸入していた業者からとったもので、現在は冷凍で大量に輸入されている海老です。
そのため、安く購入でき、家族向けのレストランや家庭でもよく天麩羅やフライ、焼き物など過熱した状態でよく食べられています。
まとめ
同じ海老の仲間ですが、高級食材として高値で取引されているか、安く冷凍して輸入され、スーパーで売られているといった違いがあると覚えておくといいでしょう。