「ポップス」と「ポップ」の違いは何なのでしょうか。
今回は、「ポップス」と「ポップ」の違いを解説します。
「ポップス」とは?
「ポップス」とは、「大衆受けする人気重視の音楽」を意味する言葉です。
「ポップス」の使い方
近代になって成立した音楽ジャンルの1つで芸術性やメッセージ性など作品の完成度や出来栄えではなく大衆からの人気や受けを重視して作られる音楽の総称です。
元々は1950年代に流行したロックンロールから派生したジャンルですがスタイルや形式ではなく大衆に向けて作られる人気目当ての音楽を指すので、ロックもユーロビートも作品性より人気やヒットを重視して作られていれば「ポップス」に含まれます。
「ポップ」とは?
「ポップ」とは、「大衆に指示され時代にあっているさま」を意味する言葉です。
「ポップ」の使い方
高尚さや厳格さがなく多くの人に親しまれ時流にもあっている現代的な様子を指します。
一般的には最先端でセンスがよく軽妙洒脱で垢抜けている価値観に対して用いられる表現です。
既存の価値観や伝統的な考え方に対するカウンターとして用いられることが多く、古いやり方や慣習に縛られない新しくて自由な様子を指して「ポップ」といいます。
「ポップス」と「ポップ」の違い
「ポップス」が大衆人気を重視する音楽ジャンルを指すのに対し「ポップ」は音楽だけではなくさまざまなジャンルにおける斬新な考えや時代の先を行くものの見方を指す言葉です。
どちらも語源は英語で「大衆的」を意味する「popular」であり、権力者や専門家など特定の人だけを対象にしたものではない大衆的な様子を表しています。
「ポップス」の例文
・『ポップスを歌う』
・『ポップス専門のシンガー』
「ポップ」の例文
・『ポップアートを鑑賞する』
・『もう少しポップなデザインにしたい』
まとめ
「ポップス」と「ポップ」は語源こそ共通していますが表しているものは異なります。
それぞれ何を指しているのかを知りきちんと使い分けてください。