「残骸」と「残滓」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「残骸」と「残滓」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈違い

物体が破壊されて残ったものを示す言葉に似は「残骸」「残滓」があります。

この記事では、「残骸」「残滓」の違いを分かりやすく説明していきます。

「残骸」とは?

「残骸」「ざんがい」と読む言葉であり、物体が破壊されて役に立たない状態になっていることを示します。

「残骸」は大きな破壊行為、事故、戦争などによって引き起こされることも多く、「残骸」処理には多くの時間や労力が必要となります。

「残骸」はこれらの物体以外にも殺されてしまった死体や捨て置かれた遺体を示す時にも使うことが可能です。


「残滓」とは?

「残滓」「ざんし」と読む言葉であり、こちらは残りかすを示す意味があります。

「残滓」は料理を食べ終わった後に残るものから、古くなってボロボロになった遺跡、概念としての文化や制度などにも使うことが可能です。

「残滓」は比喩的な意味として前世代の名残を示す時にも使われており、これらは時代の経過によって消えていくものとなります。

「残滓」の類義語には「残渣」があり、こちらは物質を濾過した後に残るかすを示す言葉であり、「残渣」が少ない食事は「低残渣食」として医療現場で使われています。


「残骸」と「残滓」の違い

この2つはどちらも物体が破壊されて残ったものを示す言葉です。

「残骸」は比較的大きなものも存在しており、「残滓」はとても細かい状態の残りかすを示す時に使います。

「残骸」の例文

・『倒壊したビルの残骸から女性が見つかり、すぐさま救助隊が向かいました』
・『その街は空爆によって多くの残骸が残っており、生活が困難になっています』

「残滓」の例文

・『粉々に砕けたガラスの残滓をモップで綺麗に掃除しました』
・『遺跡は既にボロボロであり、残滓も風によって流されてしまった』

まとめ

「残骸」は破壊されて残ったものを示す言葉であり、比較的大きな状態で残っているのが特徴です。

「残滓」は破壊や風化によって細かくなったものや残りかすを示す言葉です。

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