「暖簾に腕押し」と「馬の耳に念仏」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「暖簾に腕押し」と「馬の耳に念仏」の違いとは?違い

この記事では、「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「暖簾に腕押し」とは?

「暖簾に腕押し(のれんにうでおし)」とは、(暖簾を腕で押した時のように)手応えがないことや、張り合いがないことを表したことわざです。

また、「暖簾に腕押し」に似た意味を持つことわざとしては、「糠に釘(ぬかにくぎ)」「豆腐に鎹(とうふにかすがい)」などがあります。


「馬の耳に念仏」とは?

「馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)」とは、(馬に念仏を聞かせても、その意味やありがたみがわからないことから)いくら立派なことを価値が理解できない者や聞く気がない者に聞かせても、効果がないことのたとえです。

「馬の耳に念仏」と意味が似ていることわざには、「馬耳東風(ばじとうふう)」「犬に論語(いぬにろんご)」「豚に真珠(ぶたにしんじゅ)」「牛に経文(うしにきょうもん)」「猫に小判(ねこにこばん)」などが挙げられます。


「暖簾に腕押し」と「馬の耳に念仏」の違い

「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」の違いを、分かりやすく解説します。

「暖簾に腕押し」は手応えや反応がほとんど得られないことを表しています。

一方、「馬の耳に念仏」は相手が理解できない、聞く耳を持たないことを意味しています。

「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」は、意味合いは似ていますが、このような違いがあります。

「暖簾に腕押し」の例文

・『今回の相手は弱すぎて、暖簾に腕押しのような、まったく張り合いのない試合だった』
・『彼にいくら伝えても、曖昧な返答で手応えがなく、まるで暖簾に腕押しだ』

「馬の耳に念仏」の例文

・『彼は何度同じことを言っても、まったく変わる気配はなく、馬の耳に念仏で、こちらが疲れるだけだ』
・『聞く気がない人に、いくら説明しても、馬の耳に念仏で、無駄なことです』

まとめ

今回は「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」の意味や違いなどについて、ご紹介してきました。

「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。

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