この記事では、「あっけらかんと」と「恥じらいも無く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あっけらかんと」とは?
「あっけらかんと」の意味は以下の通りです。
1つ目は「おどろいて茫然と口を開けている様子」という元の意味です。
2つ目は転じて、「まるで何事もなかったかの様に、平然としている様子」という意味です。
「あっけらかんと」の言葉の使い方
「あっけらかんと」は、副詞として「あっけらかんと眺める」「叱られてもあっけらかんとしている」などと使われます。
「あっけらかん」は、「あんけらかん」が変化した語で、「あんけ」は「開んけ」と書き、「口をあんぐりと開いた状態」という意味、「ら」は状態を表す接尾語、「かん」は強調の意の接尾辞です。
「あんけらかん」で「口をあけておどろいたりあきれたりする様子」という意味で使われていましたが、次第に「何もなかったかの様に平然としている様子」として使われる様になりました。
「恥じらいも無く」とは?
「恥じらいも無く」は「はじらいもなく」と読みます。
意味は「他人に見られたり、知られたりしたら気まずい、居心地が悪いなどと全く思わずに」という意味です。
こんなことをしたら恥ずかしいと思わずに行動することを表します。
「恥じらいも無く」の言葉の使い方
「恥じらいも無く」は、副詞として「人前で恥じらいもなく化粧する」「恥じらいも無く笑う」などと使われます。
「恥じらい」は動詞「恥じらう」の名詞形で「自分の欠点・過失などを自覚して体裁悪く感じるさま」「人目につきたくない思いである」という意味、「無く」は形容詞「ない」の連用形、「恥じらいも無く」で「自分の劣る部分を、他人に見られたり知られたら体裁が悪いと自覚しない様子」なります。
「あっけらかんと」と「恥じらいも無く」の違い
「あっけらかんと」は「口をあけておどろいたりあきれたりする様子」、転じて「何もなかったかの様に平然としている様子」です。
「恥じらいも無く」は「自分の劣る部分を、他人に見られたり知られたら体裁が悪いと自覚しない様子」です。
まとめ
今回は「あっけらかんと」と「恥じらいも無く」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。