水族館の癒し系人気アナゴ2種、その違いとは?
この記事では、「ニシキアナゴ」と「チンアナゴ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ニシキアナゴ」とは?
アナゴ科の「チンアナゴ」属。
その個性的なボーダー柄の体表と身体が砂に埋まった状態で頭と上半部が砂から飛び出ているユニークな生態から人気に人気になった魚です。
その鮮やかなボーダー模様から推測できる通り、主に熱帯域に棲息しています。
インド太平洋西部から琉球列島やフィリピン周辺海域にまで分布。
比較的水深の浅い海域でも見る事が可能です。
名前の由来は織物の錦からで語源自体は「ニシキヘビ」と同じだと言えます。
「チンアナゴ」とは?
日本犬の狆からとられた和名の「チンアナゴ」はあまりに有名。
同じ「チンアナゴ」属の「ニシキアナゴ」と棲息地は被りますが、本種は日本近海にも棲息しているのが特徴。
高知以南の海底でその姿を見掛ける事ができるでしょう。
個性的なジャガード模様と特徴的な生態から「ニシキアナゴ」とセットで飼育している水族館も多く見られます。
「ニシキアナゴ」と「チンアナゴ」の違い
「ニシキアナゴ」と「チンアナゴ」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに「チンアナゴ」属であり、仲間であるのは間違いありません。
実際にこの二種類はセットで飼育している水族館も多く生態もほぼ同じだと言っていいでしょう。
違うのはサイズで「ニシキアナゴ」の方が10cmほど大きくなります。
このため愛玩・鑑賞用の魚としては「チンアナゴ」の方がポピュラーだと言っていいでしょう。
また外観のボーダー模様とジャガード模様については言わずもがな。
また棲息地は重なりますが、より日本近海に棲息しているのが「チンアナゴ」です。
高知以南から沖縄までの海域でもその姿を確認できます。
まとめ
「チンアナゴ」と「ニシキアナゴ」はチンアナゴ属で仲間だと言っていいでしょう。
大きく違うのはその外見で「チンアナゴ」はジャガード模様で平均30cm前後、「ニシキアナゴ」はボーダー模様で40cm前後まで大きくなります。
同属であり、多くの水族館でセットで展示されている事が多い事から生態に大きな差はないと言えるでしょう。