よく見かける表現だと思っていたのに、よく調べてみるとあまり使われていないという言い方があります。
たとえば、会社を退職するような時に定番として使う「運びとなります」という言葉ですが、実は「運びとなりました」のようにあ語尾を過去形で使うことがほとんどです。
それでは、この「運びとなります」とはどういう意味でしょうか。
また、「運びとなりました」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「運びとなります」と「運びとなりました」の違いを分かりやすく説明していきます。
「運びとなります」とは?
「運びとなります」とは、一般的には、何かの予定が決まっているということを表す言葉で、ここで使っている「運び」とは、物事が進んである段階に達するという意味です。
同じ言葉を「話題運び」や「話の運び」のように「持っていき方」という意味でも使います。
「運びとなりました」とは?
「運びとなりました」とは、一般的には、何かの予定が決まったということを知らせる時に使う言葉です。
「運び」の意味に関してはすでに説明した通りですが、過去形にすることで「決まった」というニュアンスを強調するようになっています。
「運びとなります」と「運びとなりました」の違い
「運びとなります」と「運びとなりました」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かの物事が進行して予定が決まったという意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、予定としての確度が高いのが「運びとなりました」ということになります。
つまり、「運びになりました」で過去形を使っているのは、「すでに決定した事項である」ということを宣言する意味があるといぅことです。
その意味では「運びとなります」の方は単にどうなるかわからない予定のことを示すので、「運び」という重い言葉を使う意味があまりなく、したがって、表現としてあまり使われないということになります。
「運びとなります」の例文
・『この作業が完了したら、次の作業に移る運びとなります』
・『「運びとなります」という言い方はあまり使われていません』
「運びとなりました」の例文
・『私ごとですが、この度転勤する運びとなりました』
・『お付き合いを重ねた結果、結婚する運びとなりました』
まとめ
この記事では、「運びとなります」と「運びとなりました」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。