この記事では、「協調性がある」と「協力性がある」の違いを分かりやすく説明していきます。
「協調性がある」とは?
「協力」と「調和」を掛け合わせた性質、これを「協調性」と表現できます。
自分とは違った物事の見方や考え方を持つ人たちと、同じ目的に向かって協力しあいながらも、自分の能力を十分に生かすことができることを「協調性がある」ということができます。
協力しようとして、自分の能力や考えかたを押し殺してばかりでは、協調性は発揮できません。
また、自分の考え方を押し通そうとする人は、「協調性が足りない」となります。
「協力性がある」とは?
「協力し合おうとする性質」を「協力性」と表現できます。
力を合わせる、役割分担をするといった、他者との共同作業にうまく取り組める人は、「協力性がある」と呼べるでしょう。
自分には自分のやり方がある、という考えや振る舞いを主張する人は、「協力性のない人」ということになります。
「協調性がある」と「協力性がある」の違い
「協調性がある」と「協力性がある」は、どちらも「協力し合おうとする性質」を意味する言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「協調性」には「調和できる能力」というニュアンスが含まれているため、相手も生かし自分も生かすことができる性質や能力を「協調性」ということができます。
対して、「率先して他者の役に立とうとすること」というニュアンスを含むのが「協力性」です。
困っている人を助けたい、誰かの役に立ちたいといった心理が働いているとも考えられます。
まとめ
いかがでしたか。
「協調性がある」と「協力性がある」は、どちらも他者と同じ目的に向かって取り組むことを意味する言葉ですが、ニュアンスには違いがあるため、使い分けが必要となります。
「調和」「調整」「同調」といったニュアンスを感じさせる「協調性」と、「協同」「合同」「団結」といった力を合わせるニュアンスを感じさせる「協力性」のように分類できるでしょう。